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それは、僕たちの間に、いつの間にか横たわった「距離」(ディスタンス)のせいだったのかもしれませんね。
僕たちは、ずっと一緒に生きていくのだと、それがあたりまえだと思っていました。
君が「ごめん・・・ついていけない」と言ったとき、はじめて東京が冷たい街に見えました。
今まで、2人を暖かく包んでくれていたのに、急に君を虜にして、檻の中にでも閉じ込めてしまったかのように。
僕だけが拒否されたようで、いつの間にか東京が恋敵(ライバル)になっていました。
もっと僕は踏み込めば良かったのかもしれない。今になって、そんなことを考えています。
君も僕も、お互い傷つけあうのがいやで、その実自分だけは護ろうとして、いつしか愛することに疲れてしまっていた。
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