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私、幸坂敦子は今、胸をハンマーで殴られたような衝撃に襲われている。
原因は、私の目の前で歌っている小学生くらいの2人の女の子のせいだろう。
特徴は、2人とも身長が小さい。でも若干、ニコニコしててエクボと八重歯が可愛い女の子が高いかな?
もう1人の茶髪にポニーテールの子は、身体に似合わずキリッとした凛々しい顔だ。そして歌が上手い。
ニコニコエクボの子は、黒髪で左の髪を編み込んでいる。
ベース?って言うのかな?ギターの様なものを弾いており、歌は歌っていない。しかし、その弦楽器から流れるリズムはとても心地よかった。
とにかく、素人の私でもこの2人の実力が高い事が分かった。
凄く魅力的な歌声と、繊細だけど周りの音に負けない力強さのベースとのハーモニーが私の胸に響いていた。
あれ?色々考えてる内に曲終わっちゃった!
みなみ「皆さん、聞いて頂きありがとうございました!」
2人が頭を下げる。
すると、周りにいた人達の暖かい拍手が起きた。
「お嬢ちゃん達!歌手になる前にサイン書いてくれよ!」
「俺も俺も!!」
「私もお願いします!」
2人の音楽に魅力を感じたのか、
周りの人がサインを求めだしている。
みなみ「いえ!?わ、わたし達はまだまだの素人ですので、サインなどは早いかと…。」
優子「にゃははー♪みなみは硬すぎるってw サインくらい書いてあげようぜ♪」
みなみ「優子は書きたいだけやろ!?」
優子「そうともいうかなー?w」
2人を中心に、周りの人々に笑顔が広がっていた。
そんな2人に、私も居てもたっても居られなくなって気づくと2人の前まで来ていた。
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