第１回 2/3

インプット

先日台湾に行って思ったのは、若い子たちがみんな新しい文化とか、外の世界のものを取り入れるのに熱心だということなんですよ。

実は今、日本の小説家、日本の作家、デビューする子達はみんなこっち(国内)ばっかりです。
片仮名の文章を、片仮名の登場人物の名前を覚えるのが苦手なんで、こっちばっかり行くんです。

これはどんな国でもそうなんだけど、ずっと内向きになっているとどういうことが起こるかわかりますよね？
確かに純度は高くなる、とっても純粋にはなりますけど、どんどん小さくなっていくよね。
やっぱり外側から大きな新しい力が入ってこないと。

小説の場合はどう考えても世界中で書かれている小説と日本で書かれている小説って、量が全然違うでしょう。

100対1位の量なので、やっぱり海外のものを、海外のセンスと日本のものっていうのをきちんと両方見ておかないと、難しいと思うんだよね。