最終楽章 「新生Ansyal-TAKA誕生-」

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雪貴の高校卒業から一年後。 雪貴は大学部に通っているものの 今日はついに、 新生Ansyal復活祭。 活動休止中の間に、 遠かったAnsyalは、 雪貴さんや託実さんを通して、 私にも百花にも 身近すぎる存在になってた。 朝からリハーサルや準備に 余念がない舞台裏。 そんな贅沢な場所で、 彼らの復活を追い続ける。 時間は一刻一刻と過ぎて、 黒づくめのゴシック色染められた 会場前。 「唯香ほらっ、  行っておいで。  いつもの場所に」 託実さんとの間に生まれた 満月【みつき】ちゃんを抱っこして、 私を彼らの待機する楽屋から 背中を押す親友の百花。 「うん。  雪貴、私……  今から外に出るね。  何時もの場所で待ってるから」 そう言うと、鞄の中に一緒に忍ばせてきた 隆雪さんから貰った大切な宝物に 手を触れて目を閉じる。 「あっ、行くんか?  最高のステージ届たるさかいな」 スーツ姿の時とは一転、 Ansyalモード全開の十夜さんは、 すでに危険な色香を放出中。 託実さんは、 満月ちゃんにべったり。 「唯ちゃん、もう行くんだ」 久しぶりに、 Takaの装いに身を包んだ雪貴。
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