家族愛2

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あたしを抱きしめた。 「麗那───?」 「ごめん───ごめんなさい、お姉ちゃん」 「麗那、」 「大好き、大好きよ。いつもおはようって言ってくれてありがとう。ママのことも、わたしのことも、大好きって言ってくれてありがとう。一緒に有村さんを追い出してくれてありがとう。大好き。大好き、大好きよ、お姉ちゃん」 「麗那」 「都合のいいこと言ってるの、解ってる───でもね、わたし、お姉ちゃんのこと大好きよ。お姉ちゃんは、わたしの家族よ───」 「……ありがとう、麗那」 囁く。 「あたしも麗那のこと大好きよ。───ほら、行きなさい。まだ間に合うから」 麗那が走っていくのを見送った。麗那が視界から消えた瞬間に、喉が苦しくなる。目から涙が溢れる。真っ赤な、炎。
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