お友達2

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「幸───!?」 嗚呼、声がする。あの人の。あの子の声までもが。嗚呼、嗚呼、嗚呼!恋は、幸せは、見付かったかしら。どうか二人で幸せを。 私の幸せを、どうかあの二人に。 私に傷付けられたせいで、二人ぼっちになってしまったあの二人に、あげてくださいまし。 「イノチミジカシコイセヨオトメ───」 その通り、その通り。私は短い命を捨ててしまった。もう戻れない。あの頃のように、純粋には笑えないのです。 「あしたには、笑えるやろか───  あしたには、笑えるやろか───」 蓮葉な歌を。きっと笑えない。明日は笑えない。だからこそ、願いましょう。笑えることを。今日笑えなかったから、明日の笑みを願うのです。 それでも、 後ろから乱暴に掴まれた手を、 今度は自ら絡めて、 「ずっとね、私、貴方のことが好きだったわ───」 「あぁ、ごめん」 「幸、ごめんなさい───」 「久し振りね、二人共」 けれどもしかし、やっと笑えるような、気が致します。 (「イノチミジカシコイセヨオトメ」by クリープハイプ)
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