第1章

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今日のおやつはホットケーキ。 え?お兄ちゃん? いいえ、 これくらい自分で焼きました。 甘く見ないでくださいね?もう...。 ココア、ホットケーキ、ナイフとフォーク、 そして厚い本一冊。 庭のテーブルの上に並んだ。 腰をかけて本を開く。 「記憶のカケラ...。」 それは彼女の記憶。そして意思。 それを、集めれば記憶が蘇り、 歯車が噛み合い回り出す。 彼女は記憶を欲している。 彼女はとある魔法を覚えている。 願いを叶える魔法を。 彼女に記憶を渡すことができた者に その魔法は伝えられる。 願いを叶える魔法を。
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