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さっきのホットケーキが
ちょっぴり焦げてた事は内緒。
食器を下げて、庭に戻る。
目を瞑り、意識を集中させる。
「魔力権限開放。
時は××××年。
我こそが彼女の願いを叶えるもの。
その力を私に...。」
目を閉じててもわかる。
眩い光が私を包んでいる。
木刀を構える。
両の手に意識を集中させる。
「力を...宿せ。」
目を開く。
胸の奥が熱くなる。
両の手が熱くなる。
木刀が淡く光る。
光が消えて、地面に足をつく。
「よしっ...。」
やっとスムーズにできるようになった。
記憶のカケラを集めるために、
この本を手に取った者に、戦うものに、
魔法を授ける。
以下の手順に沿って、力を宿せ。
力が宿った木刀はやたら切れるようになる。
あくまで切るのは魔力。
人間の死に至る事は基本ない。
さらに、着ている服の防御力が高くなる。
そんな簡単には切れない。
しかも体が軽くなる。スピードが上がる。
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