第1章

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さっきのホットケーキが ちょっぴり焦げてた事は内緒。 食器を下げて、庭に戻る。 目を瞑り、意識を集中させる。 「魔力権限開放。 時は××××年。 我こそが彼女の願いを叶えるもの。 その力を私に...。」 目を閉じててもわかる。 眩い光が私を包んでいる。 木刀を構える。 両の手に意識を集中させる。 「力を...宿せ。」 目を開く。 胸の奥が熱くなる。 両の手が熱くなる。 木刀が淡く光る。 光が消えて、地面に足をつく。 「よしっ...。」 やっとスムーズにできるようになった。 記憶のカケラを集めるために、 この本を手に取った者に、戦うものに、 魔法を授ける。 以下の手順に沿って、力を宿せ。 力が宿った木刀はやたら切れるようになる。 あくまで切るのは魔力。 人間の死に至る事は基本ない。 さらに、着ている服の防御力が高くなる。 そんな簡単には切れない。 しかも体が軽くなる。スピードが上がる。
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