第1章

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ジリリリリリリ… 目覚ましの音が響く。 いつも通りに起きて、布団をたたみ、 僕は妹、真姫を起こしに隣の部屋へ向かう。 トントン。 「入るよ、真姫。」 部屋に入ってもこちらには気づいてないようで まだ真姫はスースーと寝息を立てて 心地よさそうに寝ていた。 「起きて、真姫。  朝ごはん、今日はフレンチトーストにするよ?」 「んぅ…」 眠たそうに目をこすり起き上がる。 そして口にしたのは 「フレンチトースト…お砂糖いっぱい…  チョコレートもかけて…  あまいホットココア、一緒に…」 なんというか…朝から甘すぎやしませんか…? とは言ってもいつものこと。 「わかったよ。ほら、おいで。」 「うんっ!」 この無邪気な笑顔を、僕が、守らなきゃ。
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