第1章

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「じゃあ、僕は学校行ってくるね」 お兄ちゃんが優しく微笑みかけてくれる。 「うん、いってらっしゃい。気をつけてね。」 私も笑顔で答える。 お兄ちゃんは満足そうに家を出ていった。 お兄ちゃんは学校に行って、 さらにバイトに行って帰ってくる。 家に着くのは9時くらい。 早く帰ってくることもあれば、 買い物で少し遅くなることもある。 タイムリミットは良いとこ8時半。 午前中はいつも通りお勉強。 お兄ちゃんが作ってくれたお昼ご飯を食べて お昼からは静かなお庭で特訓。 3時に一度、休憩を挟んで さらに魔法のお勉強。 そして夕方、合図があれば戦いに行く。 記憶のカケラを集めるために。
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