ここにいる

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総長という名目上 佐条くんは仲間を連れて 帰らなければならない 「君は残って」 佐条くんは言った 「でも…佐条くん ケガしてますし…」 「あいつもしてるからさ」 ちら、と有宮くんに目配せをする 佐条くんの気遣いが見えて あたしはなんだか嬉しくなった 「優しいんですね」 「僕のからだに 傷が残ったらイヤだからね」 ふっと笑うと 佐条くんは仲間を呼び そのまま引き連れていった
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