ここにいる

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「そーゆーセリフが オトコを惑わせてるって 自覚、ある?」 頬に触れたまま 有宮くんの声が静かに響く 一気に距離が近くなった気がした 彼の眼差しが さっきまでと違って優しい 「そんな…つもりは…」 「お前は 俺ら、どっちのことを 気にしてんだ?」 それは 佐条くんにも言われたことだった 心を突かれて あたしは言葉が出て来なくなる
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