ここにいる

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「…どっちも…じゃだめなの?」 入れ替わった瞬間から あたしは二人のことを 心配している それは事実だった 「…ダメっていうか 苛つく」 「え……」 さら、と今度を髪を撫でられ 顔が近付いた 「お前が あいつのとこにいると 苛つく」 「有宮く……」 あたしは真っ赤になって 彼を見つめた 「んな顔すんなよ 俺も何も言えなくなるだろ」 ふ、と軽く笑みを浮かべると 有宮くんは 突然、あたしの腕を引っ張り 隣に座らせ 膝の上に頭を乗せた 「えっ…あ、有宮くん?!」
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