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午後9時
いつもの集会場所に
佐条くんとあたしはいた
目の前には大勢の仲間たち
以前、ここに来た時のような
和やかな雰囲気はどこにもない
隙を突いて
四北高グループが攻めてくるのではと
ぴりぴりとした緊張感が張り詰めている
グループ旗を掲げ
メンバーはグループ色のバンダナを
口元に巻いていた
竹刀を持っている者もいる
戦闘態勢というわけだ
「遅いな」
スマホを開き
一言佐条くんが言うと
「はいっ
自分、周りの偵察してきます!」
舎弟が一人
声を張り上げた
「待て」
佐条くんは
それを制して
スマホを押す
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