どちらのために

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「ど、どうしたんですか なんで四北に…」 あたしは慌てて佐条くんに聞いた 「うちの執事に連絡した 部屋に有宮がいないらしい」 「え……」 「何の連絡も消えたとすると 抜け出したな」 佐条くんは苛立った声になる 「勝手なことを」 立ち上がると あたしを見つめる 「君も、いく?」 「も、もちろんですっ」 手を出され あたしは迷わず取った 「怖くないの」 「怖いけど…やっぱり心配だから…」
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