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不安そうなのは知ってたさ、オレがそうさせたんだから。
誤算だったのは、どうにもできない状況に追い込んだことだ。
美緒の交友関係になんて、興味を持ちもしなかったから。
他人のために黙って苦しむ子だと気づけなかったから。
『好きなの?』
尋ねられても、何も答えられなかった。
好きってなんだ。
振り回し、傷つけて後悔している、この気持ちがそうなのか?
どうしていいのか分からず、真紀と話しても混乱するばかりだ。
『自分がどうしたいかも分かんないんだ…』
静かな真紀の声に呆然としていたら、再び、電話は切れた。
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