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オフィスに戻ると、葛谷と目が合った。
伊勢谷の姿はない。
「あれ、ずっとそっちにいたんスか。
知らない間に出かけたのかと思ってた」
「あぁ…まぁ、うん。
伊勢谷は…?」
「嫁さんに呼び出されて帰りました。
すんませんね、平日だけで片付かなくって」
「いや…土曜くらいはいいよ、
さすがにオレ一人じゃ追いつかないし。
…まだかかりそうか?」
葛谷はモニタに戻した視線を再びオレに向けた。
天井をにらみつけて腕を組み、モニタへと向き直る。
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