85人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ…そうだな、頼もうかな…
もし、オレの方が先に片付いたらさ」
返事を濁すと、葛谷は吹き出して笑った。
「なんすか、ソレ。
吉城さんの方が早く終わるとか、ありえないっしょ?
最近ろくにマンションにも帰ってないくせに」
どこに帰るだのいちいち宣言していたわけでもないのに、なぜ知ってるんだ。
確かにマンションにはここしばらく帰っていない。
「はーぁ…
なんスか、吉城さん最近、
ちょいちょいデートっすか?
さっきの電話もアレだけど」
最初のコメントを投稿しよう!