─誤算─ Act38.

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「いや、別にさっきの電話は…」 「あっれー? じゃーなんスか、他はそーなんスか!? ちょ、マジかよ」 思わぬ食いつきに動揺せずにはいられなかった。 オレが帰るとだけ言えば、マンションに決まってるじゃないか。 そうじゃなかったことがどうしてバレてるんだ。 真紀はともかく、美緒は仕事中に電話をかけてきたことなんてないのに。 プライベートの電話はすべて休憩室ですませているのに。 「怪しーなーとは思ってたけどさ、 吉城さん、前の会社ん時から全っ然そんな気配ないし… うへー、イセの勘パネェ」
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