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言いながら、葛谷はニヤニヤ笑っている。
いつの間にネタにされていたんだ。
葛谷との付き合いは三年以上になるが、こんなことを言われたのは初めてだ。
「…いや、違うから…」
目をそらさずにはいられなかった。
上っ面の関係は恋人でも、誤解されて喜べるような関係じゃない。
「へー…」
目線を戻すと、葛谷は疑いの眼差しでオレを見ていた。
椅子の背にもたれ、頭の後ろで指を組む。
「まー、どーでもいーッスけど…
アレだ、吉城さんまでいきなり抜け駆けとかやめてくださいよ?
とりあえず」
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