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数分後にはオフィスを出、オレは美緒の寮へと向かっていた。
寮にいるかどうかは分からない。
いたとしても、応じてもらえるかどうかも分からない。
美緒の部屋は、一階の端から二番目と聞いていた。
塀と樹木に遮られ、中の様子はうかがえない。
部屋の灯りがついているかどうかも分からなかった。
いつも迎えに来ていた場所に車を止める。
寮でも大学でもオレを見たヤツがいる、という話を思い出した。
多少は注意していたつもりだったが、見られているものなんだなと思う。
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