嘘の夜に

2/2
前へ
/8ページ
次へ
抜け落ちた夜 月に見放され 焦がれる想いは 路頭に迷う 温もり求めて 伸ばした指先 か細い糸が 僅かに震え 切れない様に 手繰り寄せれば 深い闇の囁き 抗ことは出来ない 堕ちても尚 底の無い闇 幾つもくぐり抜け 何れたどり着く 凪いだ海 嘔吐にも似た 後悔は 繰り返し 込み上げる 嗚咽を堪え 夜を迎える ただ横たわる 脱け殻の体 自業自得と 誰かが言った
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加