懐かしい再会

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確か…大成とか呼ばれてた…よね? うん。あたしの記憶力もすごくない? 「街で見た時は年上かと思ったけど、制服を着てると同じ位に見えるね。」 うん。失礼な童顔君に決定だね。 明るい茶色の髪が太陽の光に反射して、彼の整った顔を更に美しく見せた。 眩しい位に綺麗に笑うこの男を見て、近くを通る女生徒達は頬を赤く染めて眺めてる。 普段なら何かしら言い返すところだけど、あたしは今職員室に行かなくてはならない。 細かい話しは後でも出来る。 「大成ってゆう茶髪君。職員室ってどこ?あたし、急いでんのよ。」 あたしがそう言えば、彼は目を丸くして校舎の二階部分を指差した。 「…あっち。早く行かないと遅刻じゃない?」 …無駄に格好良い人はムカつく。何をしても、さまに見えるのだから。 あたしを小馬鹿にするその仕草さえも、格好良く見えるのも腹立たしい。 「言われなくても、解ってます。随分とあの時と態度が違うじゃない。」 ふんだっと言わんばかりにあたしは校舎に向かう。 あいつのせいで、無駄な時間使っちゃったじゃん。 「ふーん。面白い子じゃん。…雅姫もそう思わない?」 「別に…。俺は興味ないね。あんな可愛げのない女。」 茶髪の彼のすぐ背後から姿を表したのは黒髪の男。 背も高めで大成(タイセイ)とゆう男が、可愛らしく見えるなら、雅姫(マサキ)とゆう彼は、冷たくも見える。 綺麗な黒髪に切れ長の形の良い目に小さな口。どれを見ても綺麗だった。
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