669人が本棚に入れています
本棚に追加
夜の道は好き。だって、華やかな蝶も華も、夜に光り輝くじゃない。
せっかく、美形に生まれたんだから、多少の注目はされたいし、華よ蝶よとちやほやされたいって思うのが女の性でしょう?
そう思ってしまう私は、きっと歪んでしまったのかもしれない。
…初日の探索はここまでにして、マンションに帰ろう。
実はあたし。今日、この街に引っ越してきたばかりの女子高生なのだ。
これから、ずっとかは解らないけども何もなければ、あたしはこの街にいる。
だから、知っておいて損はないでしょう?
そして、あたしは一つだけ解った事がある。
この街には、2つの大きな暴走族があるという事。
あたしは知りたかった。全く知らない世界を。
キラキラ輝くたくさんの光を発しながら、見えるその景色を。
その先の闇なんてどうだっていい。
泡沫の様な夢でも、楽しそうに走る彼等と同じ視点で見てみたいだけなんだから。
最初のコメントを投稿しよう!