コワレタ華

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夜の道は好き。だって、華やかな蝶も華も、夜に光り輝くじゃない。 せっかく、美形に生まれたんだから、多少の注目はされたいし、華よ蝶よとちやほやされたいって思うのが女の性でしょう? そう思ってしまう私は、きっと歪んでしまったのかもしれない。 …初日の探索はここまでにして、マンションに帰ろう。 実はあたし。今日、この街に引っ越してきたばかりの女子高生なのだ。 これから、ずっとかは解らないけども何もなければ、あたしはこの街にいる。 だから、知っておいて損はないでしょう? そして、あたしは一つだけ解った事がある。 この街には、2つの大きな暴走族があるという事。 あたしは知りたかった。全く知らない世界を。 キラキラ輝くたくさんの光を発しながら、見えるその景色を。 その先の闇なんてどうだっていい。 泡沫の様な夢でも、楽しそうに走る彼等と同じ視点で見てみたいだけなんだから。
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