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返事も待たずに瞬間移動した大呀を連れていくマイヤ
「お、おい……何が起こった?」
「ん?テレポートだけど?」
いや、当たり前じゃんみたいな顔されてもだね
いきなり視界がぐにゃってなったら平衡感覚なくなって気がつけばどこかの門の前にいた
てか手ぇ放せ
それに少しふらふらする
「あ、そうそうテレポート馴れてないと酔いに似た症状出るから気をつけて」
それってまずやる前に言っておくべきことじゃないの?
後、手ぇ放せ
「さあ!ようこそ!我が学院へ!」
傭兵・魔術師専門学院
傭兵?魔術師~?どゆこと?
いい加減、手ぇ放せ
引っ張られるままにどんどん進んでいく
風景は普通な街並みでビル、アパート、マンション
遠くに海が見えて海岸沿いと丘に風車が並ぶ
門をくぐってから大分歩いたがまだ校舎らしきものは見えてこない
「……まだ…着かねえの?」
「後2km」
「…………2…」
校門から校舎まで2km超……もうキャンセルしたい……
「はい、と~ちゃ~く♪」
元気だね~……ずっと腕絡めながら俺引っ張ってさ…
「つっかれた~…」
「こらこら~だらしないぞ~?学長にも挨拶しないいけないんだから~」
「すぐに挨拶~?なんかテストとかあるんじゃないの?」
「ん~君の場合必要ないんじゃないかな?」
あ、本来はあるのね……なんで必要ないのよ
ブラックス○ンでも出てくんの?
校舎…と呼ばれる建物を見上げる
これ…校舎?要塞じゃなくて?完成当時のコロッセオを鉄筋コンクリートに改装したらこうなったって感じ?
マイヤに引っ張られて廊下を歩く
授業中だろうか
しんと静まり返っているのでなんだか時間が止まっているように感じる
マイヤが扉の前で止まる
重厚な扉だ
そこでやっと腕を放してくれた
引っ張られすぎて痛い…。
マイヤが扉をノックする
コンコン
「どうぞ」
「失礼します」
マイヤが先に入り大呀が後に続く
眼鏡美人
印象はそれ
「ようこそ我が学院へ。私が学長のシロナです。あなたがカンナギ タイガ君ね?」
「え…ええ…」
あれ?何故わかったんだ?
「ちょっと、その大剣を見せてくれる?」
言われて下ろそうとするが
違うと首を振る学長
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