1648人が本棚に入れています
本棚に追加
/442ページ
「後ろを向いてくれるだけでいいの」
言われて学長に背を向ける
後ろに控えていたマイヤと目が合う
ニコリと笑うと何故か顔を赤くして目を背ける
ん……やっぱ風邪だな
元気だと思ったのは気のせいだったようだ
「なるほど~…うん、もういいわ。こっち向いて」
何がわかるんだ?
「では、カンナギ タイガ あなたの入学を許可します」
……まあ、なんかわかったんだろう……詮索するのも面倒だ
「ええ…これがあなたの部屋の鍵ね。それから入学資料……生徒認証カード端末と制服はすでに部屋に準備してあるから……ええ…それから…」
え?部屋?もう俺の部屋用意されてんの?
カード端末ってアレ?マイヤが使ってたやつ?
まあ、この人は結構まともそうだ
出会う女達がいずれも変態だったから思わず警戒していた
「何か質問はある?」
「金を持ってないので学費が払えません」
「問題ありません、免除します」
まじか……
「この学院の男女比率は?男子生徒は何人で?」
「比率はおよそ1:200 男子はあなた含めて5人です」
男子生徒が絶滅危惧種!!
流石は女性優遇社会
「ああ…失礼しました。4人のうち2人は急遽転校、もう2人は卒業したので実質あなた一人ですね」
比率なんてなかった………え?一人?
「……まさか男子が入る部屋に同居人とかいたりしませんよね?」
「そのあたりは配慮してある、安心したまえ。いや、男子としては残念だったかね?」
「いえ、ありがたい配慮です」
するとマイヤが
「では私が同居して……」
『却下』
俺と学長が綺麗にハモる
マイヤはというと
「………orz」
……………ほっとこ
「オホン、ええ同居人はいませんが他の部屋は全て女子の部屋です。くれぐれも…」
「間違わないように、ですよね?不要なリスクは負いたくないです」
「いえ、くれぐれも気をつけて下さい。強引な娘が多いので部屋にいきなり引き込まれないように」
「き…気をつけます……」
痴女率高すぎワロエナイ
後ろの某変態が「遅れを取らないようにしなきゃ」と気合いを入れている
いったい誰となんの競争してんだよ
別に知ったこっちゃねーが
「では今日はこれくらいでいいでしょう、マイヤ先生~後はお願いします。」
最初のコメントを投稿しよう!