ACT-7

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「どうしてもこうしてもありませんよ。 殺人である理由が何処にも見当たりません! それに吉澤祐介さんの自宅は玄関に鍵が掛かっていたんですよ。 地下であの部屋には窓がありません。 完全な密室です。 それでも殺人だと言い張るんですか!?」 「ああ」 密室殺人。 そんなことが現実に起こり得るのか。 七瀬の瞳が、更にそのサイズを広げていく。 「そ、そんなの、賭けに負けたくないからって、根拠もなく無理矢理こじつけているだけです! じゃあ犯人は? 犯人は一体誰なんですか?」 「昼間渡した紙の調査結果はいつ出る?」 七瀬の問いかけにも、さらりと話をすり返るハルト。 「……明日の昼には出ると思いますが」 「そうか」 そう言ってポケットからもう一枚の紙を取り出した。 「ついでにこれも調べさせろ」 手渡された紙を見て、疑問を浮かべる七瀬。 「ガスの種類と茜さんの自宅と受信メール? ど、どういうことですか?」
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