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だから今回のマラソン大会は俺にとって重要な意味合いがある。
なんとしても奴にだけは負けない!と、俺は心に誓った。
少し蒸し暑い風が気持ち良いこのマラソン大会も後少しだった。
そこに俺と奴がしているイヤホンが緊急連絡を伝えて来た。
「入電!
只今開催中のマラソン大会に容疑者の姿が確認されました。
至急折り返し地点まで急行してください!」
ゴールまで後少しだった俺達は目を見合わせてお互いに頷いた。
少し蒸し暑い風が俺達を追い越して行く。
俺達二人は警察官だ。
相棒は上司の国家公務員で階級は一番したの巡査部長で、
俺は地方公務員で階級は一番したの巡査だった。
だが、今はお互いに心は犯人逮捕へ向かっている。
同じ相棒として、犯罪を憎む一人の警察官として走っている。
マラソンコースを逆走して二人は走る犯人逮捕を目指して遥かな街道を逆走していた。
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