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勝手に禊を済ませ、奏はナオにたいして怒る。
大恥は掻かずに済んだが、誰の為に朝から気合いを入れたと思ってんのよ! と。
しかし空回りやムダになった自分磨きは、あくまでも奏のずさん過ぎる計画が問題で、可愛さ余って憎さってヤツに眩み、ナオに責任などない事を考えない。
そればかりか奏は、それからナオに無言の圧力を念派にのせて浴びせかける。
そうしてナオは、奏発の、得たいの知れないプレッシャーに本日の放課後まで、居心地の悪さを感じていたのだ。
「ナオ、生徒会室に行くわよ!」
「オウ……」
放課後になると奏の呼び掛けに普通に応じるも、奏マイナスイオンから解放されたばかりのナオの本能は未だに忘れてはおらず、理由はわからないが、ちょっとだけ及び腰になる。
そして教室出入口で桜子と、廊下で翔と合流し、昨日の4名で、詩織の待つ生徒会室に向かう。
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