乾杯

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 いよいよ仕上げの段になるが、突然奏の視界が暗転する。  急な展開に思考が着いて行かず、どうすればいいか考えて出した答えはナオの姿を確認する事だった。  目の前にナオが横たわっているハズなのに、ソコには、ほんのりと緋色になった顔を背け、小指を噛む水着姿の玲子が居たのだ!  「玲子、キサマなぜここに?」  「うるさい。クラスマッチに勝利したのはあたし等のクラスだ! 約束通りナオさまはいただいたわ! モチロン美味しくね、ハウゥゥーー」  そのやり取りから、先を越されたの容易に想像出来る。  だから奏はブチ切れた。  「テメエ、なに人のオト……モダチじゃない、オトコに手を出しやがるか!」  奏は玲子に大噴火。  しかし、玲子が奏に言い返す。  「ナオさまはロリ萌えと真実の愛に目覚めたのよ!」
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