乾杯

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 『自分の常識非常識』  玲子、桜子、詩織がハモり、金髪危機一髪と書かれたドラム缶に詰め込まれていた奏に、剣を差し込む。  「わあぁ、止めてヤメテ!」  恐怖で瞼を閉じたのだが、いつまで経っても何も起きない。  そこで恐るおそる薄目を開けたら、フンフンと鼻から粗い息を噴き出して、タコのように唇を付き出したナオが迫っていた!  唐突ではあったが、奏はナオの受け入れ態勢に入る。  「ナオ………………」  「………………」  待てどもナオの唇は触れてくる気配がない。  焦らされて、我慢出来なくなった奏は目を見開いたら、その先には、愛用しているピンクの抱き枕があった。
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