オオカミくん

2/11
前へ
/116ページ
次へ
昼休み───── レ「萌々も災難だったねー。まさか学年1の不良の大神と隣だなんて。あたしだったら耐えられなーい!」 そんなお気楽に言って人の気も知らずにぃ…! 萌「ホント最悪だよ…。レンとは席離れちゃうし、オオカミくんの隣だしぃっ!」 紘「俺は『オオカミ』じゃなくて『大神』。」 萌「ふにゃっ!?」 突然現れたオオカミ…じゃなくて、大神くんにほっぺたをつねられる。 萌「しゃっ、しゃわりゅなぁー!はにゃしてぇっ!」 大神くんは、 紘「え?滑舌悪すぎて聞き取れねぇ。」 なんて言ってる。 レンに助けを求めようとして目線を送ると…笑い転げてる。 レ「ぷっ…!ちょっ、萌々、顔っ…変っ!あははははっ!も…無理。大神、離してやって…!」  紘「仕方ねぇ。叶に免じて離してやる。」 大神くんが私の頬から手を離す。 萌「ちょっ、ちょっと!何するの急にっ!スッゴく痛かったんだからぁっ!」  紘「ヒツジのくせに俺の悪口言ってるから悪いんだよ。」
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加