第1章

5/6
前へ
/6ページ
次へ
私達8人は最後の最後まで彼女を見送るのを許された 彼女はちょっと人見知りで優しくて控え目な性格だけど 時々冗談を言ったりする 読書好きな彼女だが恋愛系はあまり読まないらしい 彼女曰く 『リア充は現実だけで十分』だとか ちなみにこの言葉は冗談か本気か分からない でも自ら命を断つような子ではなかった だって彼女はいくつもの死を目のあたりして学んだのだ 『命はいつ、どんな時に亡くなるのかは神さましか知らない 明日かもしれないし、20年後かもしれない 私達は死と背中合わせにして生きている だから、後悔しないように1日を大切にないと』 彼女はそう言ってちょっと寂しそうに微笑む 本当に聞こえてたのに それは嘘? 冗談で言ったの?
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加