第1章

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彼女との最後の顔合わせ 元々童顔で幼く見える彼女は花に囲まれるともっと幼く可愛らしく見えた これでもう、会えなくなる 「夢ちゃん…」 彼女の名前を呼んでも返事はない うっく うっく … 声を殺して泣く友達 慰めたいけど何て声を掛ければいいのか分からず そっと抱きしめる 友達の背中を優しく撫でながら私は空を見上げた 透き通った青空に煙突から出てくる煙が馴染んでいく 何で私達は気がつけなかったんだろう? 何で彼女は私達に言わなかったの? ねぇ、何があったの? 私達 友達でしょ? 頭の中に疑問が後悔が浮かび上がっては消えていく
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