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あれから、何年も経ったけれど、未だ中心街に活気は無い。
残った店主も高齢となり、店がどんどん閉って行く・・
あの時のスーパーの周りに、「町」ができ、更に近くに、もっと大きなショッピングモールやらDIYと地元スーパーが提携した商業地が開かれている。
優良な田んぼが埋め立てられ、飲食店街や新興住宅地が開かれている。
日曜、休日になると、方々から車で訪れる客でごったがえす。
市街地にもコンビニが開店し、競争はますます激化しているようだ。
もはや、駅前など眼中には無い。
大規模店舗対大規模店舗。
コンビニ対コンビニ、
その相手に駅前商店街の名前なんて出てこない。
そして、昔、子供の憧れだった「夢」のデパートが閉店した。
「長く可愛がって頂き、誠にありがとうございました。」
シャッターの閉る向こうに、女性の店員が最後まで笑顔で手を振っていた。
デパートの去って行った残りの建物は、地域のコミュニティー施設として再出発しているが、来客数は限りなく無に近い。
「求心力」を失った中心市街地は、いったい、どうなってしまうのだろう?
シャッター街と化して、さらにその建物までも取り壊され、駐車場だらけになってしまうのだろうか??
駅前は、その「街」「市」の「顔」のはずなのに・・・
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