第10章

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僕は今、とーやの上に乗っている。 まるで、父親の上に子供が乗っかっているような状態。 思い切って、腕を伸ばして、とーやを見下ろしてみた。 とーやはまっすぐ僕を見上げている。 「ねぇ、とーやは僕に抱かれること、怖くないの?」 と聞くと、とーやは優しく微笑み 「ゆうやだったら怖くないよ。」 そう言うと、僕の頭に手を回し、グッと引き寄せて、キスをしてきた。 僕がとーやの上に乗っても、結局リードするのはとーやだ。 明らかに間違ってる。 「やっぱり、僕をリードしてよ、とーや。」 自然とそんな言葉が僕の口から出た。 「いいのか?」 そう聞くとーやに、深く頷くと、 「ゆうやの嫌がることは絶対にしないから安心しろ。」 と言って頭を2回、ぽんぽんとたたいた。
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