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僕は今、とーやの上に乗っている。
まるで、父親の上に子供が乗っかっているような状態。
思い切って、腕を伸ばして、とーやを見下ろしてみた。
とーやはまっすぐ僕を見上げている。
「ねぇ、とーやは僕に抱かれること、怖くないの?」
と聞くと、とーやは優しく微笑み
「ゆうやだったら怖くないよ。」
そう言うと、僕の頭に手を回し、グッと引き寄せて、キスをしてきた。
僕がとーやの上に乗っても、結局リードするのはとーやだ。
明らかに間違ってる。
「やっぱり、僕をリードしてよ、とーや。」
自然とそんな言葉が僕の口から出た。
「いいのか?」
そう聞くとーやに、深く頷くと、
「ゆうやの嫌がることは絶対にしないから安心しろ。」
と言って頭を2回、ぽんぽんとたたいた。
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