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配属されて、2週間ほど。
同じ部署のメンバーの名前もおぼえ、企画室の雰囲気にも慣れた頃、僕の歓迎会がひらかれた。
主賓といえど、新人の僕は、部長はじめ、出席いただいた先輩方にお酌してまわった。
「佐藤君、そんなに気を使わないでいいんだよー。」
牧瀬さんはそう言うけど、僕は一通りの人にお酌し、挨拶をしてから席についた。
僕の席は部長と牧瀬さんの間だった。
席につくと、さっそく部長から聞かれた。
「佐藤君、仕事はどう?」
「はい。牧瀬さんに助けられながら、なんとかやってます。」
「そうか。牧瀬君は若いのに優秀だからね。牧瀬君のいいところを全部盗むといいよ!」
「はい!」
そんな話をしていると、隣から牧瀬さんが入ってきた。
「部長、そんな褒めてもなにも出ませんよ?」
そんな軽い会話を交わしながら、企画室のメンバーとの時間を楽しんだ。
「そういえば、牧瀬さんは何歳なんですか?」
ふとした疑問を口に出してみた。
「ん?今年25になるよ。」
へ?見た目若そうだとは思っていたが、本当に若かった!
「ってことは、僕と2歳差ってことですか?」
「そうなるね。入社3年目だから。」
僕も2年後こんなに落ち着いて、みんなに頼りにされるような社会人になれるのか、少し不安になっていた。
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