第2章

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そんな完璧な牧瀬さんのご指導のおかげで、入社して半年後にはある程度の仕事の流れは理解できていた。 そして、新人教育の最後の仕上げとして、牧瀬さんと一緒に新製品のプロジェクトメンバーの一員として参加することになった。 それは、サッカーシューズの来期モデルを立ち上げるプロジェクトだった。 あり得ない!入社して一年も経ってないのに、一番やりたかった仕事ができるなんて、本当にあり得ない! もちろん、プロジェクトメンバーと言っても、一番の下っ端だから、いわゆる書記のようなやくわりしかないだろうけど。 それでも僕は、完全に浮かれていた。 プロジェクトメンバー発表の日の夜、次の日が休みということもあり、早速、結束会と称し、飲み会が行われた。 主要メンバーは15人。 僕たち商品企画室からは、部長と牧瀬さんと僕。 その他、資材部や、販促部、それに営業など、色々な部署から集まった。 一番やりたかった、サッカーシューズのプロジェクトメンバーに入れて、僕は完全に浮かれていた。 それに、僕が一番の年下だ。 今まで飲んだことないほどの量のお酒を飲んでしまった。
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