第10章

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やっぱり、さっきのビールのせいだ。 自分から、リードして欲しいなんてとーやなお願いするなんて。 それに、前ほど怖いとも思わない。 なんか、できそうな気がする。 僕はとーやの隣にころんと転がった。 上半身を起こすし、僕を愛おしそうに見つめるとーや。 そして、さっきと同様、深いキスをしてくる。 その唇が、スルスルと僕の首筋におりてきた。 おもむろに、着ていたトレーナーを脱がられる。 とーやも、自分の服を脱いだ。 その体は、さすがにフットサルで鍛えられてるだけあり、無駄な贅肉の少ない、色気のある男の体だった。 今からこの体に抱かれるんだ、と、その姿を下から見上げた。 そして、そうそう、こうでなきゃ、となぜか納得した。
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