第2章

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そんな牧瀬さんでも、仕事はできる人のようだ。 ようだ、というのは、それを判断できるほど、自分自身仕事のことを把握できていないから。 ただ、周りの人の反応でなんとなくわかった。 「おーい!牧瀬ー!この前の資料は?」 「牧瀬君、業者さんからの資料なんだけど、一緒に見てもらっていい?」 牧瀬さんにはひっきりなしに声がかかる。 しかもそれをさらりと対応し、自分の仕事もこなしつつ、僕の面倒もきっちり見てくれる。 すごいできる人だ!たぶん・・・ しかもものすごいもてる。 社内外から牧瀬さんがいい、という噂は良く聞く。 それでも、あまり誘いにほいほい乗る軽い人ではなさそうだ。 背が高くて、イケメンで、仕事もできて、女癖も悪くない。 完璧だ。この人完璧! ほんとうらやましすぎる!
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