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暫くして扉が勢いよく開き、四十代くらいのスーツ姿の男が入ってきた。男は教壇に立ち、笑顔で口を開く。
「ネデナ学園にようこそ。まずここで、ここにいる八十名の入学を認めよう」
男の声はよく通った。そして男が話を切ると、男と共に入ってきた、男より若いスーツ姿の男三人が生徒一人一人に新たなパンフレットを配りだした。
「入口で配ったパンフレットは主に地図や設備の説明だ、各自で読んでおくように。この時間は今配ったパンフレットで説明する。まず三ページを開け」
言われたページを開くと、そこには見開き二ページを使ってこうある。
【進路選択】
「この学校には普通科の他に、特進科、体育科、先端技術科がある。寮はこの科ごとだし、年々増えていく選択科目にも関係するからな、よく考えるように」
【普通科:定員なし・昼食代支給あり
特進科:定員各学年18名・昼食代支給なし・全室勉強机完備
体育科:定員各学年30名・月200苑支給・専用体育館あり
先端技術科:定員各学年8名・月300苑支給・設備充実】
説明書きの下にはそれぞれの寮の写真が載っていて、どれもヨーロッパや中国といった日本以外の国を思わせる造りだ。次のページには普通科以外の科の選考基準が書かれているようで、周りの生徒がざわめき立つ。
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