章タイトルと言われてもねぇ……

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連れてこられた。という表現があっているのかどうかわからないが、場所は廊下の真ん中である。  たいして教室内と変わらない人口密度だが、はたして移動した意味はあるのだろうか。  それともこの場所でないと何か不都合でもあるのだろうか?  と愚者の勘繰りにも似たことを考えながら小間井柚葉と対峙中である。  こうやって前にしてみると分かるが彼女は、確かに小さい。  俺も別に高いわけでは無いがそこを考慮しても彼女の身長は、俺の顎ほどにしかない。  ふむ、確かにロリだ。ロリロリだ。 「もう一度確認するけど……。薄野凛は、あんたの姉で間違いないのね」 「ああ、間違いないよ」  なぜ廊下に連れ出されたのかはこの際どうでもいい。  問題は、どうして小間井が凛姉のことを知っているのかということだ。  聞いたら教えてくれるのだろうか?   「少し質問してもいいか?」 「あんた今度の日曜日暇? ていうか用事キャンセルしてでも予定を開けといて。後で集合場所教えるから。じゃあね」    俺を無視し淡々と自分の目的のみ押し付け教室にとんぼ返りする小間井。    見ろ!! 俺がゴミの様だ!!  はい、ここ笑うところですよ、みなさん。  一度ならず二度までも無視された哀れな男をみんなで指をさして笑いましょう。  あははははは。    もう泣いてもいいかな?  なんなのこれ? 新手のイジメ?  うら若き十代の心を傷つけてそんなに楽しいの?  やめてよホント。  新しく自分の性癖に目覚めたりしたらどう責任とってくれるんだ? えぇコラ!?  なんて、冗談はさておき。  はて日曜日、なんか予定あっただろうか? 俺の記憶が正しければ特にこれと言ってキャンセルする用事などなかったような気がするが。  しかし、集合場所とは……。  まるで日曜日に二人で待ち合わせをしてどこかに行こうかという前ふりみたいではないか。  それでは、まるでデートではないか。そう、まるでデートだ。  男女がいちゃラブするあれで、カップルがキャッキャウフフし、アベックがデレデレするあれだ。  そう、あれだ。  だが俺も馬鹿ではないそんな棚から牡丹餅のような展開があるなんて微塵も思っていない。  だからこそ堂々とこう言ってやる。 「デートじゃねぇか……」  はい、すみません。  すごく緊張してきました。
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