アイツ

2/9
前へ
/37ページ
次へ
「ねぇ賢二?」 横で素っ裸のまま煙草を咥える男に呼びかける。 「ああ?なんだよ」 少し不機嫌そうに私に顔を向けた。 「いつ、離婚してくれるの?」 賢二は呆れたように煙草を深く吸い、その煙を私に向かって吐き出した。 「お前、あいつの親友だろ?」 「だから?」 「・・・ッチ。なんだよ、もっと欲しいならそう言えよ」 賢二は乱暴に煙草を灰皿に押し当てもみ消すと、私の中にいきなり入ってきた。 「っ!痛い!!」 薄っぺらい笑みを浮かべながら、腰を振る賢二。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

263人が本棚に入れています
本棚に追加