263人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「ああ、ゴムね」
いつも間にか電話を終えた亨さんはゴムの袋を掴んだ。
「ココ、部屋が二種類あるんだよ」
「二種類?」
「うん、普通の部屋と恋人たちの部屋」
恋人たち・・・・・。
「ちなみに金額は変わらない」
「あ、お金」
「いいよ。和花は働いてないんだろ?」
「うん。でも・・・・」
「いいの。オレは働いてるからね」
「それに・・・・女性に出させるもんじゃないでしょ?」
この言葉と、亨さんの表情が、私を女だと感じさせてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!