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「7歳のお誕生日おめでとう」
昨夜の夢に出てきた女性と見知らぬ男性に言われると、私は目の前のテーブルにあるバースデーケーキの蝋燭を吹き消した。
女性が明かりをつけると男性がクラッカーを鳴らした。昨夜の夢と同様に、女性と男性の顔は黒く塗り潰されていた。
私は女性と男性と同じテーブルに座っていた。
どこかのリビングのようだったけど、見覚えがなかった。
でも、とても懐かしいと思った。
「はい、どうぞ。ゆっくり食べてね」
そう言って女性が差し出したのは、一人分に切り分けられたバースデーケーキだった。
皿の上には、茶色いチョコレートケーキと、「おたんじょうびおめでとう」の文字、私の名前が書かれたプレートがのっていた。
私はフォークでケーキの先を小さく切ると、一口食べた。
そして、ケーキを食べるのを見守っていた2人に向かって、私は笑顔で言った。
「とってもおいしいね。パパ、ママ」
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