38人が本棚に入れています
本棚に追加
そういうわけで、ソラのやる事はだいたい決まっているのだが、今から向かうのは、そのどれにも当てはまらない。
ソラが向かおうとしているのは、隣の家に住むドワーフの二人組、バトとジオの所だ。
バトは鍛冶師でジオは研師である。
ソラがそこに向かおうとしているのは、午前中は学園の事は考えずに過ごせとクラウドに言われたからだ。
クラウドは、ソラが前向きに進もうとしている事は嬉しかったが、ソラの性格上、詰め込み過ぎてしまうと考えたのだ。
不安そうな顔をするソラに、試験は毎年あるのだから、もし受からなければ、もう一年やればいいと告げた。
時間はたっぷりあるのだからと。
クラウドの予想通り気をはっていたソラは、肩の力を抜いて程々に頑張ろうと思う事ができたのだ。
そんなこんなで、午前中暇になってしまったソラは、以前から興味を持っていた鍛冶屋の手伝いをすることにした。
しかし、二人とソラの仲は良いのだが、鍛冶屋の仕事は難しく、ソラが手伝わせて貰えるかどうかはまだわからない。
だから今日は、手伝わせて貰えるよう、二人に頼みに行く予定なのだ。
最初のコメントを投稿しよう!