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それから私と琉惺は、時々一緒にごはんを食べたり、徐々に会う機会が増えて行った。
けれど彼が私を抱く事はない。
きっと彼はそういう相手は掃いて捨てるほどいるのだろうし、私はただの暇つぶしでしかないんだと思う。
それでも彼といる時間だけは、不思議と体が疼く事がなくて心が落ち着く。
そんなある日…。
琉惺との約束に出かけようと部屋で支度をしていた時だった。
ノックもなしに開いたドア。
驚いて向けた視線の先には…お父さんが立っていた。
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