罪と罰

6/12
前へ
/38ページ
次へ
「絵里、夜遊びはいけないよ」 そう言ってお父さんは私の頭を優しく撫でると部屋を出て行った。 身体に残されたお父さんの印を指でなぞって涙を流す。 こんなの…もう嫌だ。 心でそう思っても、物足りなさで疼いたままの身体が悲鳴を上げる。 お父さんが私に与えた罰は…私が登りつめる手前でご褒美を取り上げること。 動いては止め、動いては止め。 どこまでも私の身体をいたぶったのだ。 誰か…誰か助けて。 この苦しみから抜け出す術を… ───誰か教えて。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1517人が本棚に入れています
本棚に追加