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下着を身に着け、床に散らばった洋服をかき集める。
…琉惺に…会いたい。
泣きながら服を着て、部屋から出た私の目に映ったのは…悲しい瞳で私を見つめるお兄ちゃん。
「お兄ちゃん…」
「……………」
けれど無言のままお兄ちゃんは、自分の部屋へと入って行ってしまった。
あんなに大好きだったお兄ちゃん。
だけど今、ハッキリ分かった。
お兄ちゃんは全部気づいてる。
そして…
汚れ切った私を軽蔑している。
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