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琉惺と待ち合わせた新宿駅。
「どこ行くの?」
不思議そうに首を傾げて聞いた琉惺に微笑んで、私は彼の手を引いた。
向かったのは彼と初めて出会った日に入ったホテル。
「絵里?お前…」
「いいの。
琉惺の女にしてなんて私は言わないから。
今日は何も聞かずに私を抱いて」
「……………」
無言になってしまった琉惺。
だけど…彼は何も聞かなかった。
ただ…
優しく…私を抱いてくれた。
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